アスタキサンチンの発見
アスタキサンチンは、赤色天然色素で優れた抗酸化力を持っています。
その発見はカロテノイド酵素発見でノーベル賞も受賞しているドイツ人科学者のリヒャルト・クーンによるもの。
そのカロテノイドも天然色素の事で、そこにアスタキサンチンも含んでいました。
ニンジンで有名なβカロテンもカロテノイドの一種だそうです。
このアスタキサンチン、1938年に発見された色素物質です。
ギリシャ語では"Yellow flowr"に由来しているのですが、実際はご存知の通り赤色です。
エビやカニといった甲殻類の他にも、こういった甲殻類を餌とする真鯛の体表やサケ科類の筋肉部分にも赤色で見られるます。
しかし、本来はアスタキサンチンの影響で赤色になっているサケも、産卵直前になるとイクラ(♀)と皮膚(婚姻色♂)とにその赤色が移るため、身肉は赤色から本来の白っぽいものに変化すると言われているのです。面白いですよね。
本来は、タンパク質との結合により黒っぽい青灰色ををしているのですが、、熱を加えることで蛋白質分子の変性しアスタキサンチンが遊離すると、本来の赤色をになるのです
ロブスターやエビ、カニなどを茹でると赤くなるのは、こういうことだったんですね。
お湯につかってのぼせた〜なんてことは、もちろんないんですね。
さい子供には「蟹さん、お風呂に入ったら真っ赤っかだね〜」なんて、可愛い説明でいいですが、やっぱり少し大きくなってきたら、キチンとしたことを教えてあげたいですよね。
そして、そのことからアスタキサンチンの研究が進み効果や効能も立証され、近年になって化粧品や、サプリメントでの商品化へと繋がって来たのです。
アスタキサンチンの摂取量と副作用
アスタキサンチンは抗酸化力が高いとされてきたビタミンCのような働きが期待され、老化や病気の予防になりますし、あとはその効果として美白や美肌が一般的ですね。
身体の酸化は白内障、アルツハイマー症をも引き起こすもとになる恐ろしいものです。
では、これらを予防する為には一日にどれくらいのアスタキサンチンを摂取すれば良いのでしょうか?
数字で言えば6mgです。多く含まれるという鮭の切り身で2、3切れです。意外に少ないと思う人もいるかもしれませんが、実際は毎日では献立も厳しいですよね。
食材で難しい部分をサプリメントで補ったり、化粧品等でダイレクトに補給するという事が良いのかもしれませんね。
ちなみに、この天然色素のアスタキサンチンの副作用は特に報告は無いようです。
もし、酸化予防程度なら一日0.6mgの摂取でも良いようです。毎日続けて適量の摂取する事で結果が期待できそうですね。